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頼りになります『肥満と漢方」 [東京都薬用植物園]

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東京都薬用植物園の薬草教室、
今回のお題は肥満に使う漢方薬のお話です。
講師は東海大学医学部の新井信先生です。
メタボ対策を漢方薬で、というわけです。
メタボの解説の後、
何種類かの肥満に使われる漢方薬の解説がありました。
代表的なものは防風通聖散です。
ドラックストアにもたくさん並んでいて、
売り上げも急増中のようです。
メタボで問題になる内臓脂肪を減らす働きがあるそうです。
この薬が使える方のイメージは、レジメによると、
太鼓腹でずんぐりした体型で便秘する肥満者、
ということだそうです。
下剤の作用のある生薬が含まれるので、
下痢気味の人は使えないそうです。
最後に、生活習慣の改善についての話がありました。
①朝食を重視
②夜食、間食をとらない
③食事はゆっくりと楽しむ
④運動療法と食事療法は一体で行う
等、やはり、一番大切なのは、
生活を変えること、ということになりそうです。
写真は、記事とは関係ないですが、
オオケタテです。
江戸時代には、おでき等に用いたそうです。
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薬草教室「植物による健康被害」 [東京都薬用植物園]

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東京都、薬用植物園の薬草教室、
今回のお題は「植物による健康被害」。
講師は東京薬科大学名誉教授の指田豊先生でした。
レジメには、
「有毒植物は身近に色々見られる。
中には食べると死ぬような猛毒のものもあるが、
人は食べる習慣の無いものは口に入れないために、
普通は食中毒事故は起こらない。
それでも有毒植物による事故が起こるのは、
故意(犯罪、自殺)を除いて次の場合である。
1、好奇心。子供に多い
2、思い込み。年配者に多い。」
とあります。
有名な有毒植物に、トリカブトがあります。
普通に食べても、吐いてしまうので死ぬことは少ないそうです。
犯罪に使われるときには、成分を取り出して、
カプセルに入れて飲ませたりするそうです。
怖いですね。
意外なところで、
マンゴーはうるし類だそうで、
うるしにかぶれる人は、マンゴーにもかぶれるそうです。
うるしかぶれがない人も、
食べるときには、かぶりつかず、
スプーンですくって、口の周りに果汁が
つかないように食べた方が良いそうです。
写真は、講座とは関係ないですが、
園内で咲いていたオニユリです。


タグ:薬用植物園
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薬草教室「ハーブの話」 [東京都薬用植物園]

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東京都薬用植物園の薬草教室、今回のお題は「ハーブの話」。
講師は東京理科大学薬学部の和田浩志先生です。
herbとは本来、「草本」を意味するそうです。
要するに草一般を指す言葉なんですね。
ハーブの利用目的としては、
「薬用、料理、茶、香料、浴料、化粧料、染料、防虫、など、多彩である」
そうです。
ハーブの効能、主な西洋ハーブ、ハーブの主な薬効成分、
等の話がありましたが、
ここでは、配布資料から、ハーブの利用上の注意を抜粋します。
天然由来のものは、安全と思い込みがちですが、
作用のあるものは、副作用もあるということですね。

*一般に、大量(高濃度)摂取、長期連用は望ましくない。
*妊婦や乳幼児は、特別な場合を除いて、利用を避けた方が安全である。
*花粉症、食物アレルギー、シックハウス症候群などアレルギー症状の人は、
  使用に注意が必要である。

写真は、カモミールです。
代表的な西洋ハーブの1つで、
資料によると、効能として、
「発汗作用、鎮静作用、婦人病にも」とあります。


タグ:ハーブ
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中高年と漢方 [東京都薬用植物園]

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薬草教室、今回のお題は、
中高年と漢方―頼りになります元気をつける漢方薬―、
でした。
講師は、大野クリニック院長の大野修嗣先生です。
休日には医師向けの漢方講座のために全国を飛び回っているとかで、
話題も豊富で、面白い先生でした。
内容は、主に、
西洋薬と漢方薬の違いや、
気の機能、といった
漢方概論的な話でした。
さて、中国でも韓国でも、伝統的な東洋医学と西洋医学の医師は、
免許が分けられており、一人の医師が療法を併用することはできないそうです。
日本だけが、医師免許で療法が使えるそうです。
漢方をまったく知らない医師には、
先ず、漢方と西洋医学の薬を併用して効果の高い処方を
教えているとおっしゃってました。
例として、インフルエンザでは、タミフルと麻黄湯、
風邪にセレスタミンと麻黄附子細辛湯、
というのを挙げてらっしゃいました。
東西の医学のいいところを取り入れた治療が受けられれば、
患者としてはうれしいですね。
中高年向けの話としては、
中年以降衰えるという腎気を補う薬として、
八味地黄丸や六味丸が挙げられていました。
写真はシャクヤクの花です。
シャクヤクも漢方薬に処方されます。
薬用部分は根です。
芍薬甘草湯はこむら返りに良く効くそうです。


タグ:漢方
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薬用植物の入浴剤への活用(薬草教室) [東京都薬用植物園]

今年度も、東京都薬用植物園の薬草講座が始まりました。
1回目の今日は、入浴剤についてです。
講師は、ツムラの研究員の方です。
主に、ツムラの入浴剤を例にとって話が進みます。
無機塩類系のものは、入浴後の保温効果が高く湯冷めしにくい、
清涼系のものは、余分な皮脂や汚れを除去する、
炭酸ガス系のものは、血流を促進し、身体の心まで温める、
スキンケア系のものは、保湿成分によって、肌をしっとりさせる、
生薬系のものは、温浴効果を高める、
とのことです。
入浴剤にも、いろんな系統のものがあったんですね。
生薬系入浴剤の成分としては、
チンピ、ハッカ葉、ゆず、ヨモギ、アロエ、モモ葉、甘草、ショウブ、等が
挙げられていました。

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植物園にはボタンがたくさん植えられてました。
見ごろをやや過ぎたボタンが、強い風に散ってました。
ボタンも生薬として漢方薬に処方されます。
薬用部分は根皮で生薬名はボタンピ(牡丹皮)です。


タグ:入浴剤
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薬膳講座その3「薬膳の基本的考え方―食性と食味―」 [東京都薬用植物園]

 
東京都薬用植物園の薬膳講座を受講しました。
考え方の基本は陰陽五行説で気血水、補瀉、寒熱等の概念も漢方と同じですね。
薬食同源なので当然なんですが。
カロリーと栄養素を中心にした現代の栄養学とは全く違う考え方ですが、
本能であり文化でもある、食、に対する、別の側面からのアプローチですね。

薬用植物園の梅が咲き始めてました。
梅も生薬として使われます。
薬用部分は燻蒸した未熟果で、生薬名はウバイ(烏梅)、鎮咳等の目的で、漢方処方される、
と説明書きにあります。


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薬膳講座(その1)「年中行事で使われる食材・生薬」 [東京都薬用植物園]

 
講師は日本漢方協会の中村成代先生です。
定員100人の会場でしたが10分前にはほぼいっぱいになっていました。
五節句とお正月にゆかりの食材の生薬としての意義と効能、
特に屠蘇散の処方について詳しい解説がありました。
屠蘇散の効能は、胃腸を健やかにして、身体を温め、風邪の予防になる、ということのようです。
最後に用意された生薬を各自混ぜて屠蘇散の一回分のパックを1つずつ作りました。
これを日本酒やミリンに一晩つけるとお屠蘇になります。
左の写真はウンシュウミカンです。
ミカンの皮は陳皮という生薬になり、屠蘇散にも処方されています。
右の写真は、園内の木を適当に撮りました。


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東京都薬用植物園を守る会のチラシ [東京都薬用植物園]


薬用植物園の入り口でチラシをもらいました。
そのチラシによると、
2006年1月、「廃止も含めて抜本的見直し」という東京都行政評価が発表された、
とあります。
なんと、廃止を検討されていた施設だったとは。
知りませんでした。
東京都が、薬用植物の研究をすべきかどうか議論があるのかも知れませんし、
研究施設として、どれほどのものかは、分からないのですが、
薬草や漢方に興味がある人にとっても、
四季折々、たくさんの種類の植物を観賞しながら歩ける公園としても、
大変意義ある施設だと思います。
教育や啓蒙活動など、活用法はたくさんあると思います。
自分の払っている都税の使途が選べるなら、オリンピックの招致活動より、
こっちに使って欲しいなぁ。
チラシには、
2007年4月から、運営の一部が民間委託されています、
とも書いてあって、民営化の方に向かっているようではありますが。
当ブログでは、今後も東京都薬用植物園の記事を掲載し、応援したいと思います。


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薬草教室 漢方薬の効き方 [東京都薬用植物園]


講師は昭和大学薬学部教授の鳥居塚和生先生です。
前半は漢方薬についての総論でした。
漢方処方の例として桂枝湯にコウ膠飴(こうい)を加えると小建中湯になり、
麻黄と葛根を加えると葛根湯になる、という例を出し、使われる生薬の実物を回して下さいました。
後半は、加味逍遥散と加味温胆湯の研究について解説されました。
前者は不安感の軽減、後者は記憶力の減退を防ぐ効果について研究されたとのことです。
加味温胆湯は、東北大学で認知症の治療薬アリセプトと併用されて、
効果があったとの発表があったそうです。
写真は麻黄です。なんだかよく分からない写真になってしまいましたが、
一本、一本はちっちゃな箒みたいな形です。


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薬草と入浴剤(展示と講演) [東京都薬用植物園]



講師は薬用植物園の園長さんで語り口がユーモラスで楽しかったです。
受講者は20人程度と少なかったので、取り上げた植物の実物を回してくださり、
葉っぱをちぎって香りをかいだりもできたのでよかったです。
久しぶりに見る植物園は、すでに冬枯れの印象でしたが、キク科の花等、咲いているものもありました。
写真は、説明を受けた植物のひとつ、リュウノウギクです。
浴用に使うと冷え性腰痛、リュウマチ、神経痛、五十肩に効能があると資料にあります。


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