中高年と漢方 [東京都薬用植物園]
薬草教室、今回のお題は、
中高年と漢方―頼りになります元気をつける漢方薬―、
でした。
講師は、大野クリニック院長の大野修嗣先生です。
休日には医師向けの漢方講座のために全国を飛び回っているとかで、
話題も豊富で、面白い先生でした。
内容は、主に、
西洋薬と漢方薬の違いや、
気の機能、といった
漢方概論的な話でした。
さて、中国でも韓国でも、伝統的な東洋医学と西洋医学の医師は、
免許が分けられており、一人の医師が療法を併用することはできないそうです。
日本だけが、医師免許で療法が使えるそうです。
漢方をまったく知らない医師には、
先ず、漢方と西洋医学の薬を併用して効果の高い処方を
教えているとおっしゃってました。
例として、インフルエンザでは、タミフルと麻黄湯、
風邪にセレスタミンと麻黄附子細辛湯、
というのを挙げてらっしゃいました。
東西の医学のいいところを取り入れた治療が受けられれば、
患者としてはうれしいですね。
中高年向けの話としては、
中年以降衰えるという腎気を補う薬として、
八味地黄丸や六味丸が挙げられていました。
写真はシャクヤクの花です。
シャクヤクも漢方薬に処方されます。
薬用部分は根です。
芍薬甘草湯はこむら返りに良く効くそうです。
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