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面接授業「生涯学習と自己実現」のレポート [我ら放送大学生]

面接授業のレポートが戻ってきました。
テーマは「私にとって2の生涯学習」、2000~2400字。
①これまでの学校教育体験、職業体験、生活体験などを織り交ぜて、
②授業で用いられた概念を用いながらまとめる。

ということだったのですが、
②の方はあまり気にせず、
字数も満たしてないので、これから受講する方は、
あまり参考にしないほうがいいかも。
以下が、提出したレポートです。
アンダーラインは、
先生が赤線で引いて下さったのと同じ場所に引いています。

 私は、大学卒業後、10年近いサラリーマン生活を経て、専門学校に入り直し、鍼灸マッサージ師(あはき師)になった。
 
あはき師は開業権があるものの医療福祉の制度上はっきりした位置づけがされていない。医療界の隙間産業従事者といえる。この資格でどんな仕事ができるのか、将来に向けてどんな技量を磨くべきか、開業するのかしないのか。大企業のサラリーマンなら、まじめに仕事をすれば、徐々に昇給していたし、少なくとも社内では通用するキャリアが積めていたが、特殊な専門職としては、1つのところにいても昇給も見込めない。それどころか、勤務先も、経営基盤が弱いところが多い(実際勤務先の卒業後初めて勤めた職場は突然廃業してしまった)ため、自分の市場価値を常に意識しなくてはならない。
 自分にあった仕事がどんなものであるか、自分がやってみたいこと、将来のため今積んでおくべき経験は何か、自分でイメージしながら、場合によっては職場を変えながら働かなくてはならない。自分のあはきの免許をどんな風に生かすのか。開業するのかしないのか。開業するなら、どんな形態でどんなサービスを提供するのか。しないのなら、どんな分野を専門にしていくのか。常に考え続けなくてはならない。
 
最近も、現在勤務している会社での自分の行っている職種の将来性に疑問を感じて、就職活動していた。求人に応募し、面接を受けると、履歴書を見て、大企業に勤めていたことが分かると、なぜ辞めたのか、そこに勤めていた方がよかったのではないか、と言われることが通例だ。確かに、10年近くも会社にいると生活も人生も会社任せで、会社を辞めたら生きていけないかのように思ってしまう。辞めるときには勇気が要った。辞めると決意してから上司に伝えるまで半年かかった。それなりに名の知られた会社に勤めているという世間体や、大過なく過ごせばそこそこの収入が定年まで得られるという安定感は失った。しかし、今の方が、個人として直接社会につながっている実感がある。何より、勤務先に依存せずとも生きていける、というのが、精神衛生上良いように思う。
 
学び続けるのはそうすることが必要だからである。医療や福祉、健康に関する知識は日々更新していかなくてはならない。キャリアの方向性を定めていくためにも、自分を取り巻く社会環境を学ぶことは重要だ。また、新しい環境に身を置き何かを体験すると、今体験していることがどういうことなのか、少し俯瞰して考えたくなる。よく知っている人の考えを聞きたくなる。そして、そもそも自分なぜ、1つところで安住できず、変化を求め続けてしまうのか。そんな生き方をしてしまうのはなぜかとも問いたくなる。
 
自分とは何か、それは答えのない問いで、考えない方がいいという人もいる。自分を問うこと、社会を問うことも、自然や宇宙を問うことも、それをせずにはいられない人の探究心をきない。無駄かもしれない問いかけに分け入っては、立ち止まる、方向を変え、時に舞い戻る。通ってきた道のりの大半を忘れても何らかの痕跡は残るだろう。あるいは、そんな足跡も消えうせてもいい。寄せては返して消えていく、波頭の泡の一つ一つに問いがあり、無限とも思えるその列の連なりが生きていくということかもしれない。


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