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フィールド社会心理学('04)のレポートに対するコメント [我ら放送大学生]

昨日の公開したレポートに対して、回答に対する指導・助言、として、
先生から下記のようなコメントをいただいています。

「鍼灸にとどまらないで、東洋医学療法が、特定の地域のヘルスケアシステム全体の中で、
どのような実態にあり、地域住民にとって、どのように評価、位置づけられているのかの、
全体像を把握しつつ研究を進められると興味深いと思われます。」

さて、東洋医学、と聞いて思い先ず思い浮かべるのは、鍼灸よりも漢方薬ではないでしょうか。
漢方薬を診断の上、処方できるのは医師だけなので、
東洋医学療法の主たる担い手は医師という事になっていしまいそうです。、
漢方薬を処方する医師は漢方に詳しい医師か、というと実はそうではありません。
風邪薬のバリエーションの1つとして、葛根湯、とか、利尿剤の1つとして、五苓散、
という感じで処方するの場合が多い。
漢方の診断をして、葛根湯の証だから葛根湯を出す、ということの方が少ないと思われます。
通常の医学的な診断に基づき利尿剤のが必要だから五苓散を処方した場合、
これは東洋医学なのか。
鍼灸師も、経絡よりも神経や筋肉といった解剖学に基づいて施術している場合も多いのですが、
解剖学や、生理学に基づいていても鍼灸ならば東洋医学といえるのか。
上に見たように、国家資格を持って治療に当たっている者が漢方薬を処方したり、
鍼灸を行っていても、東洋医学といえるとは限らないかも知れない。
逆に、東洋医学、という言葉の持つ、なんとなく伝統があって、健康によさそうなイメージを利用して、
サービスや食品を売ってビジネスにしている場合もあります。
広告法によって規制されている、医療系の有資格者の情報発信より、
販売目的でなされているそれの方が、一般の方の東洋医学に対するイメージ形成に
ずっと大きな比重を占めているかも知れません。
とりとめのない話になってしまいましたが、
東洋医学の世界は、踏み込めば踏み込むほど、なんだか良く分からなくなってくる面もあるのです。


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