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特別講演会「不妊症と体外受精」 [医療・福祉・介護・心理]

2008年度明治大学国際交流センター外国人研究者招聘プログラム特別講演会、
というのを聴講してきました。
3つの講演が行われました。
1、日本における不妊症と体外受精
2、中国における不妊症問題とその治療
3、働く女性の妊娠・出産
演者は1、3が東海大学の和泉俊一郎教授、
2が蘇州大学医師の沈宗姫教授です。
会の性質から言ってメインは陳先生の講演でしょうが、
パワーポイントの日本語訳はあったのですが、
英語だったので、正直、よく分かりませんでした。
中国でも、体外受精はよく行われていて
日本と同程度の成果を挙げているということは分かりました。
和泉先生の話は大変面白かったです。
体外受精は技術としては確立し、
毎年2万人が体外受精で生まれているそうです。
全体の1.5パーセントぐらいとのことです。
試験管ベビー、というと、以前はSF的な語感があったと思うのですが、
毎年2万人も生まれているとすると、
いまや、ごく普通の不妊治療なんですね。
また、日本のお産は、他の先進国と比べても、
母子の死亡率が大変に低いそうです。
いまや、産科医は絶滅危惧種なんて話もありました。
産科を希望する学生は、大変少なくなっているそうです。
聴衆からの質問で、助産院をもっと活用しては、というのがありました。
これには、先生は否定的で、
日本のお産が安全になったのは、
1960年代に自宅から病院に出産する場所が、変わったからで
その頃に、出産時の母子の死亡率が下がったそうです。
現在でも、母子が危険な状態になることは多く、
輸血のできない助産院では対応できないそうです。
連携のとりやすい、病院内の助産院は増えるのでは、とおっしゃってました。
ともあれ、世界最高水準の日本の産科医療は、
このままでは、崩壊するらしい、ということは分かりました。


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